久しぶりに映画を見ました。映画を見たのは3年ぶりくらいかな?その時は私と友人、そして女友達の紹介で知り合った女性二人と一緒でした。懐かしいな。私の友人は二人のうち一人と結婚しました。今は子供もいます。たった3年で、差がついたものです。
見たのは「ゾディアック」。1969年から全米を震撼させた、実在の未解決事件が元になった映画です。“ゾディアック”と名乗る謎の犯人が引き起こした連続殺人事件に翻弄され、運命を狂わされていく4人の男たちを描いています。
前半は“ゾディアック”事件の担当となった、サンフランシスコ市警の刑事トースキーとアームストロングの奮闘が描かれています。管轄制度や縦割り社会といった警察がもっているさまざまな問題が、犯人逮捕の妨げになっていきます。そしてついに容疑者を追い詰めるところまでいくのですが・・・・。
後半は新聞の風刺画担当のグレイスミスが素人探偵さながらの調査を行います。家族の反対にあいながらも、地道に調査を行っていくグレイスミス。そして彼は警察でもたどり着かなかった真実らしき部分に近づいていきます。
5人を殺害したという結果以上にこの事件が有名になったのは、やはり犯行声明を送る手口とか、目撃証言で頭巾をかぶった奇異な姿が有名だからではないでしょうか。
映画的にはミステリーというよりドキュメンタリーという感じ。時系列にしたがって、淡々とストーリーが進んでいきます。内容的には容疑者を追い詰めるというより、刑事やグレイスミスといった追い詰める側の苦労がクローズアップされている感があり、もどかしさが一杯です。
157分という非常に長い映画ですが、前半と後半で視点が変わるので、私に取っては短かったですね。ラストは私好みにちょっと考えさせられる終わり方。
たまには映画を見るのもいいなぁ。
因みにこの事件を元にして「ダーティーハリー」の一作目が作られたそうです。あの作品の犯人像はゾディアックをイメージしたんですね。「ダーティーハリー」では犯人がわかりましたが、実際の事件は未解決のままです。
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